浅野耕一
2019年10月28日
私が「サイグラム」を学んだキッカケは、成績不振で不登校になった学生を何とかしてあげたい思いからでした。大学に出てこないので相手の素性もよく分からない。しかし、こうした学生に対しては、普通の学生以上に相手のことを理解して接しなくてはならない。この大きな矛盾を解決してくれたのが「サイグラム」でした。
出てこなくなった学生はメールや電話で呼び出しても反応しません。しかし、「サイグラム」を応用したメールを送ると・・・ひょっこり出てきました。ある学生は夜中に突然電話をかけてきて「どうして僕の気持ちが分かったのですか!?」と言ってきました。これには驚きました。
大学は教務以外にも研究機関として産学官連携を推進しており、大学と民間と行政が協力して研究開発を行います。これが上手くいかないケースを私はいろいろなところで見聞きしてきました。なぜ上手くいかないか・・・技術の問題?違います。予算の問題?それも違います。上手くいかない理由は・・・全て人間関係です。しかも大抵の人間関係の問題は、組織間だけでなく、それぞれの組織の内部でも起きます。
お金も技術も人間が創り出したもの。人間関係が良くなれば、お金の問題も技術の問題も解決されます。しかし、人間関係がおかしくなれば全部パーです。そして、後で技術やお金のせいにするのです。この問題も「サイグラム」が解決してくれました。「サイグラム」を駆使して人間関係を良い方向に誘導するのです。これを吉井先生は「人間関係調整力」と教えてくれました。この力は大きいです!「サイグラム」は携帯電話に似ています。私達は、携帯電話がなかった頃、どうやって生活していたのかほとんど覚えていません。同じように、現在、「サイグラム」を使っている人達は、知らなかった頃の自分や人間関係をもう思い出せません。
サイグラムは大分知られるようになってきましたが、まだまだ知らない人が多いです。日本人一人一人が自分らしい人生を送り、且つ、協力しあって新しい時代を生きぬいていくためにも、もっと多くの人に「サイグラム」を活用してもらいたいと願っています。